オーランドのクラフトビールシーンは、地元の人々にも旅行者にも人気のスポットがたくさんあります。本記事では、旅行者でもアクセスしやすく、ローカルにも愛されているクラフトビール・ブルワリーを5軒ご紹介します。それぞれのブルワリーの雰囲気や特徴、住所、公式サイト、おすすめビールとその写真、そして訪れるべきポイントをやさしい口調でまとめました。オーランド旅行のプランにぜひ加えてみてください。

Sideward Brewing Co.(サイドワード・ブリューイング)
Sideward Brewingの看板的存在「Moon Boots IPA」の缶(宇宙飛行士のデザイン)とビール。
概要・雰囲気: サイドワード・ブリューイングはダウンタウン東部のミルク地区にある家族経営のクラフトブルワリーです。100年の歴史ある倉庫を改装した建物は、ビンテージな雰囲気と開放感が魅力。タップルームには自社醸造のビールが常時20タップ並び、自家製料理を提供するキッチンや屋根付きテラス席も備えています。地元のクラフトビール愛好家から絶大な支持を受けており、2022年から連続でオーランドのベスト地元ブルワリー賞を受賞するほど人気です。
住所: 210 N Bumby Ave, Suite C, Orlando, FL 32803
公式サイト: Sideward Brewing公式サイト
おすすめビール: 「Moon Boots IPA(ムーンブーツIPA)」はサイドワードを代表するフラッグシップIPAです。モザイクホップ主体で柑橘や松、マンゴーを思わせる華やかな香りとドライでキレのある後味が特徴で、2023年には地元誌の読者投票で「ベスト・ローカルビール」に選ばれています。醸造所ではこのビールが宇宙飛行士のイラストが描かれたおしゃれな缶で提供されており、オーランド旅行の記念にもぴったりです。またリンゴを使った「Sideward Cider」などグルテンフリーのサイダーもあり、ビールが苦手な方でも楽しめます。
おすすめポイント: サイドワードは地元のビールファンが集うアットホームな雰囲気が魅力です。スタッフは知識が豊富でフレンドリーにビール選びを手伝ってくれます。醸造タンクからわずか数十フィート離れた場所でできたてビールを飲める体験は格別。さらに自慢のキッチンで提供されるフードはビールとの相性も抜群。屋根付きテラスでくつろぎながら、オーランド産クラフトビールの最高峰を味わえる、訪問価値の高いブルワリーです。
Ivanhoe Park Brewing Co.(アイバンホー・パーク・ブリューイング)
Ivanhoe Park Brewingの定番「Joyland IPA」の缶デザイン。かつて存在した遊園地がモチーフになっている。
概要・雰囲気: アイバンホー・パーク・ブリューイングはダウンタウン北側、レイク・アイバンホー沿いの歴史ある街に位置するブルワリーです。名前の由来となったジョイランドは1900年代初頭にこの地にあった遊園地で、その楽しげな精神をビール造りに受け継いでいます。倉庫風の広々としたタップルームは明るく開放的で、家族連れから地元の常連まで誰もがくつろげる雰囲気です。フードトラックが頻繁に訪れ、ビールと一緒に多彩な食事も楽しめます。
住所: 1300 Alden Road, Orlando, FL 32803
公式サイト: Ivanhoe Park Brewing公式サイト
おすすめビール: 「Joyland American IPA(ジョイランドIPA)」は醸造所の看板商品で、名前もかつての遊園地にちなむ象徴的なビールです。アルコール度数7%のしっかりしたIPAで、アメリカンモルトとホップのバランスが良く、ドライなフィニッシュに程よい苦味が広がります。缶のデザインには遊園地のテントや入場券が描かれ、飲むだけで当時のジョイランドの賑わいが伝わるようだと評判です。また、もう一つのおすすめ「Park Hopp’r Golden Pilsner」は2020年のフロリダビール選手権で金メダルを獲得した実力派のピルスナーで、軽やかな飲み口ながら深いコクがあり暑いフロリダの日にも最適です。
おすすめポイント: アイバンホーは地元の歴史とクラフトビール文化が融合したユニークなブルワリーです。「地元への敬意を払い、受賞歴あるクラフトビールを生み出す」というモットーを掲げ、観光客にもオーランドの過去と現在を感じさせてくれます。レイク・アイバンホーのすぐ近くというロケーションも魅力で、観光の合間に立ち寄ってリラックスするのにぴったり。夕方にはフードトラックで食事を楽しみながら地元客と交流することもできます。オーランド旅行で地元密着型のブルワリー体験をしたい方におすすめのスポットです。
Crooked Can Brewing Company(クルックド・カン・ブリューイング)
Crooked Can Brewingの人気ラガー「Florida Sunshine Lager」の4本パック(爽やかなフロリダらしいデザインの缶)。
概要・雰囲気: クルックド・カン・ブリューイングは、美しい古き良き街並みが残るウィンターガーデン地区にあるブルワリーです。併設のプラント・ストリート・マーケット内には地元レストランやショップが並び、観光客にも人気のスポットになっています。醸造所は敷地内にガラス張りのタンクがあり、訪れた人はビール造りの様子を間近に見ることができます。ウッド調の店内や広い屋外パティオはいつも家族連れや犬連れの地元客で賑わっており、コミュニティの集い場のような温かい雰囲気です。
住所: 426 W. Plant St, Winter Garden, FL 34787
公式サイト: Crooked Can公式サイト
おすすめビール: 「Florida Sunshine Lager(フロリダ・サンシャイン・ラガー)」は暑いフロリダにぴったりの爽快なヘレススタイルのラガーです。オールモルトならではのクリーンで軽やかな味わいに、パンのような香ばしいモルトのコクとほのかなホップの苦味が調和した飲みやすい一杯。「太陽の光」を閉じ込めたラガーとも称され、2023年の地元投票ではオーランドNo.2のビールに選ばれるほど愛されています。もう一つの定番「High Stepper IPA(ハイステッパーIPA)」は7%ABVの力強いIPAで、グレープフルーツや花のようなホップアロマが特徴です。7種類ものホップを使用した複雑な風味ながらバランスが良く、ホップ好きも満足の飲みごたえです。
おすすめポイント: クルックド・カンは観光で訪れる価値の高いブルワリーです。ディズニーや市内中心部から車で20分ほどと比較的アクセスしやすく、マーケット内にはピザやグリル、スイーツなど多彩なフードテナントが揃っているので、ビール片手にグルメ巡りも楽しめます。木陰のパティオでライブ音楽を聴きながらゆったり過ごす週末は地元民にも大人気です。「地元フロリダの素晴らしいビールを作り、楽しい場を提供したい」という創業当初の想いの通り、訪れる人すべてを笑顔にしてくれるブルワリーです。
RockPit Brewing(ロックピット・ブリューイング)
概要・雰囲気: ロックピット・ブリューイングはダウンタウン南のソドー地区(SODO)にある、家族経営の小規模ブルワリーです。炭坑をイメージしたロゴやインテリアが特徴で、鉱山の道具や石炭に見立てた装飾がユニークな雰囲気を醸し出しています。店内は天井が高くゆったりとした空間で、子連れでも入りやすいアットホームな空気が流れています。20席以上ある長いバーやテーブル席ではいつも地元の常連さんが賑やかに談笑し、初めて訪れる旅行者もスタッフや隣の客から温かく迎えられるでしょう。
住所: 10 W Illiana St, Orlando, FL 32806
公式サイト: RockPit Brewing公式サイト
おすすめビール: ロックピットは多彩なクラフトビールを生み出しており、IPAからスタウトまでラインナップが幅広いです。中でも人気なのが「Blackstrap Con Leche(ブラックストラップ・コン・レチェ)」です。コーヒーとラクトース(乳糖)を加えた甘いミルクスタウトで、滑らかなコクと焙煎コーヒーの香り、クリーミーな後味が絶妙と評判の一杯。
チョコレートやバニラを使った期間限定フレーバーが登場することもあり、甘党の方にもおすすめです。またホップ好きには定番の「Cackler IPA(カクラ―IPA)」が好評です。7.2%のアメリカンIPAで、トロピカルフルーツや柑橘の力強いホップ風味と爽やかな苦味が楽しめます。鉱山用語で「Cackler(カクラ―)」とは「重労働を仲間に任せておしゃべりばかりする人」を意味し、ユーモアが感じられるネーミングです。
おすすめポイント: ロックピットは地元オーランドでも「穴場」的なブルワリーとして愛されています。派手な宣伝はありませんが、常に20種類近いオリジナルビールやビアカクテルを提供し、ライブ音楽のイベントも開催されるなど、訪れる度に新たな発見があります。フレンドリーなスタッフが「次はこれを試してみて!」と気さくに声をかけてくれる居心地の良さも魅力です。周辺は近年おしゃれなレストランやショップが増えている注目エリアでもあります。地元密着型の醸造所でローカル気分を味わいたい旅行者に、ロックピット・ブリューイングはぜひ足を運んでほしいスポットです。
Dead Lizard Brewing Company(デッドリザード・ブリューイング)
概要・雰囲気: デッドリザード・ブリューイングはオーランド西部に位置する、ユニークな名前が目を引くクラフトブルワリーです。「死んだトカゲ」という風変わりな名に反して地元では根強い人気があり、家族経営ならではの温かなもてなしで知られます。広々としたタップルームからはガラス越しに10バレルの醸造設備が見渡せ、ビールが造られる過程を間近に感じることができます。内装はトカゲのイラストやカラフルなオブジェが飾られ、遊び心たっぷり。カウンターに並ぶビールタップの取っ手にもトカゲの尻尾があしらわれていたりと、ユーモア満点の雰囲気です。
住所: 4507 36th St, Orlando, FL 32811 (※2025年現在一時移転準備中の場合あり)
公式サイト: Dead Lizard Brewing公式サイト
おすすめビール: 個性的なビールが多いデッドリザードの中でも、特に評判なのが「Purple Skink IPA(パープル・スキンクIPA)」です。やや濁りのある南国風IPAで、松や柑橘のダンクでパイニー(松脂のような)な香りとジューシーなホップの風味が特徴。その独特の名前「Skink(スキンク)」は青い尾を持つトカゲの一種に由来し、ボトルやグラスにも紫色のトカゲが描かれていて目を引きます。
またダークビール好きには「Komodo “Koko” Dragon Stout(コモド・ココ・ドラゴン・スタウト)」がおすすめ。チョコレートの風味が効いた濃厚なスタウトで、デザートのような甘みとロースト香ばしさが楽しめます。いずれも他では味わえないユニークさで、何度もリピートするファンが多いビールです。
おすすめポイント: デッドリザードは遊び心と職人技が同居する穴場的ブルワリーです。ブルワリーの創業者は30年以上の醸造経験を持つベテランで、「実験的で美味しいビールを楽しんでほしい」と常に新フレーバーに挑戦しています。そのため、季節限定やコラボビールなど何が飲めるか行ってからのお楽しみな部分も。場所は観光エリアから少し離れますが、ユニバーサル・スタジオから車で10分程度とアクセスは比較的良好です。
地元民が集う木曜夜のトリビア・ナイトや、週末のフードイベントなども開催されており、運が良ければそうしたローカルイベントに参加できるかもしれません。ビール愛とユーモアにあふれたデッドリザードは、オーランド旅行のビール巡りを一層思い出深いものにしてくれるでしょう。
各ブルワリーとも、それぞれ個性的な魅力と美味しいビールで訪れる人を楽しませてくれます。オーランド旅行の際は、市内観光やテーマパークと合わせてクラフトビール巡りもぜひ計画に入れてみてください。地元の人たちとの交流や、その街ならではのフレーバーとの出会いは、旅の思い出をさらに豊かなものにしてくれるはずです。乾杯!(Cheers!)
参考資料
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Sideward Brewing 公式サイト; Orlando Weekly (Best of Orlando 2023); Untappd – Moon Boots 説明.
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Ivanhoe Park Brewing 公式サイト; The Good Pour – Joyland IPA 解説.
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Crooked Can Brewing 公式サイト; Crooked Can Brews 紹介ページ; Orlando Weekly (Best of Orlando 2023).
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RockPit Brewing Orlando Navigator 紹介記事; Global Resort Homes ブログ; RockPit Untappd ページ; BeerTasting.com – Blackstrap Con Leche 説明.
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Dead Lizard Brewing Global Resort Homes ブログ; Untappd – Purple Skink IPA 説明; Instagram (@DeadLizardBrewing).