サンフランシスコは観光で人気の都市ですが、実は地元民に愛されるクラフトビールブルワリーが数多く存在します。今回は、旅行者でも訪れやすく、地元のビール好きからも支持されている5つのブルワリーを厳選してご紹介します。どのブルワリーも個性豊かなビールと雰囲気が魅力です。サンフランシスコ旅行の際には、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。🍻

- Barebottle Brewing Company(ベアボトル ブルーイング カンパニー)
- 21st Amendment Brewery(21スト アメンドメント ブリュワリー)
- Cellarmaker Brewing Company(セラーメーカー ブルーイング カンパニー)
- Fort Point Beer Company(フォートポイント ビア カンパニー)
- Magnolia Brewing Company(マグノリア ブリューイング カンパニー)
Barebottle Brewing Company(ベアボトル ブルーイング カンパニー)
Barebottle Brewing Companyは、2016年創業の比較的新しいブルワリーです。創業者たちがホームブルーイングの情熱から始めただけあって、常にクリエイティブで実験的なビールを生み出しているのが特徴です。ブルワリー名の「Barebottle」は、「全てのレシピを包み隠さず公開する」というコンセプトに由来しており、実際に缶にホームブルーイング用レシピを記載してしまうほどオープンな姿勢には驚かされます。店内はカジュアルで開放的な雰囲気で、週末には地元のビールファンでにぎわいます。
立地とアクセス: 本店のタップルームはバーリンガム・ハイツ地区(住所: 1525 Cortland Ave, San Francisco, CA)にありますが、旅行者にはダウンタウン中心部のセールスフォースパーク内にある期間限定のビアガーデンがおすすめです。ダウンタウンの真ん中、高層ビルに囲まれた屋上公園で気軽にクラフトビールが楽しめるとあって、天気の良い日には最高の開放感です。公共交通のハブであるトランスベイ・センター直結なのでアクセスも良好です。
公式サイト: Barebottle Brewing Company
おすすめビール: 看板商品のMuir Woods Hazy IPA(ミューアウッズ・ヘイジーIPA)は、創業当初から人気のフラッグシップビールです。名前は近郊の赤杉で有名なミューア森林にちなみ、Citraなど数種のホップを贅沢に使用したヘイジーIPAになっています。トロピカルフルーツや柑橘を思わせるジューシーな香りと味わいで、サンフランシスコの少し肌寒い気候の中でも飲みごたえがあります。このビールは社内コンペで最優秀となり、初めてボトル化された思い入れのある一杯でもあります。他にもHella Hetchy Pilsner(ヘラヘッチー・ピルスナー)など、土地にちなんだ名前のビールがユニークです。
おすすめポイント: Barebottleはビールイベントを積極開催するなどコミュニティとのつながりも深く、訪れれば現地のビール愛好家との会話が弾むでしょう。また、ダウンタウンのビアガーデンではサンフランシスコの街並みを眺めながらリラックスでき、観光の合間の休憩にもぴったりです。地元民から高い評価を受けるヘイジーIPAをはじめ、多彩なクラフトビールをぜひ味わってみてください。
21st Amendment Brewery(21スト アメンドメント ブリュワリー)
21st Amendment Breweryは、サンフランシスコの代表的なブリューパブの一つ。名前の由来はアメリカ憲法修正第21条、すなわち禁酒法を撤廃した条項から来ています。その名の通り「自由にビールを楽しもう!」という精神が感じられるユニークなブルワリーです。
吹き抜け天井の広い店内には醸造設備が併設されており、出来たてのビールと食事を楽しめます。1990年代末の創業以来、地元のMLBチームサンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地・オラクルパークのすぐ近く(住所: 563 2nd St, San Francisco, CA)に店舗を構え、試合の日は多くのファンで賑わうなど地元密着の雰囲気が魅力です。
公式サイト: 21st Amendment Brewery
おすすめビール: 定番で人気なのはEl Sully Mexican Lager(エルサリー・メキシカンラガー)とBrew Free! Or Die IPA(ブリュー・フリー・オア・ダイIPA)です。El Sullyはメキシコ風のラガーで軽やかな飲み口が特徴。2016年のGABF(Great American Beer Festival)で金賞を受賞した実績もあり、野球観戦のお供にもピッタリです。Brew Free! Or Die IPAは西海岸スタイルの王道IPA。柑橘や松のようなホップアロマとしっかりした苦味、モルトのコクが絶妙に調和した一杯です。缶のデザインにはリンカーン像が描かれており、ユーモアたっぷりでお土産にも人気ですよ。さらに、夏季限定のHell or High Watermelon Wheat(ヘル・オア・ハイ・ウォーターメロン)はスイカを使ったフルーツビールで、ビールが苦手な人にも「ジュースみたいで飲みやすい!」と好評です。
おすすめポイント: 21st Amendmentは食事メニューが充実しているのも嬉しい点です。店内ではクラフトビールに加えて自家製のハンバーガーやタコスなどアメリカンなグルメを楽しめます。特に試合のある日は、スポーツバーさながらに盛り上がる雰囲気なので、一緒に地元ファンとハイタッチしながら観戦するのも旅の思い出になるでしょう。ダウンタウンに近く夜遅くまで営業しているため、観光プランにも組み込みやすい便利な一軒です。
Cellarmaker Brewing Company(セラーメーカー ブルーイング カンパニー)
Cellarmaker Brewing Companyは、サンフランシスコのクラフトビールシーンを語る上で欠かせない存在と評される人気ブルワリーです。2013年創業の比較的新しい醸造所ながら、その高品質なビールの数々で瞬く間にビールファンの心を掴みました。元々ソーマ地区の小さなタップルームからスタートし、行列ができるほどの盛況ぶりで知られていました。
現在サンフランシスコ市内では「Cellarmaker House of Pizza」としてピザレストラン併設のタップルームを展開しており(住所: 3193 Mission St, San Francisco, CA)、クラフトビールと本格的なデトロイトスタイル・ピザの両方が楽しめるスポットとして人気です。店内はアットホームで気取らない雰囲気なので、一人でもふらっと立ち寄りやすいですよ。
公式サイト: Cellarmaker Brewing Company
おすすめビール: Cellarmakerはクラフトビール愛好家から高く評価される多彩なラインナップが自慢です。中でも定番のDobis(ドービス)は100%シトラホップで仕込んだヘイジー・ペールエールで、パイナップルやマンゴーを思わせるジューシーな風味が楽しめます。爽やかな飲み口ながら奥深いホップの旨みがあり、「これぞサンフランシスコの味!」と評判です。
また、Tiny Dankster(タイニー・ダンクスター)やThe Glow(ザ・グロウ)といったヘイジーIPA系も人気で、トロピカルフルーツの香りと柔らかな苦味が特徴です。さらに、コーヒー好きにはスタウトのCoffee & Cigarettes(コーヒー&シガレッツ)もおすすめ。地元のSightglass Coffeeの豆を使ったスモークコーヒーポーターで、ほろ苦い大人の味わいが楽しめます。タップメニューは頻繁に入れ替わるため、何度訪れても新しい出会いがあるのも魅力です。
おすすめポイント: Cellarmakerでは少量サイズ(3オンス)でのテイスティングも可能なので、気になるビールを少しずつ試せるのが嬉しいところ。ピザとの相性も抜群で、特にホップの効いたIPAと濃厚チーズのピザの組み合わせは至福です。また、限定缶の発売日には行列ができるほど地元に根強いファンが多く、運が良ければそのレアな限定ビールをゲットできるかもしれません。治安面が気になるエリアではありますが、Uberなどを活用すれば安心。サンフランシスコ屈指の人気ブルワリーであるCellarmakerは、ビール好き旅行者ならぜひ訪れておきたい一軒です。
Fort Point Beer Company(フォートポイント ビア カンパニー)
Fort Point Beer Companyは、サンフランシスコらしさを感じられるブルワリーとして地元民にも観光客にも人気があります。醸造所の名前はゴールデンゲートブリッジのたもとにある歴史的要塞「Fort Point」に由来し、ローカル色とモダンさが融合したクラフトビールを展開しています。2014年に設立され、洗練されたパッケージデザインと飲みやすく高品質なビールで急成長しました。
特にフェリービルディング市場の一角にある直営店(住所: 1 Ferry Building, San Francisco, CA 94111, スペース#54)は、市場散策のついでに立ち寄れる便利さもあって大人気です。小さなキオスク風の店舗ですがタップから注がれるフレッシュなビールをその場で楽しめ、屋外の席でベイエリアの爽やかな風を感じながら一息つけます。
公式サイト: Fort Point Beer Company
おすすめビール: Fort Pointと言えば、まずはKSA(ケーエスエー)。ケルシュスタイルの黄金色のエールで、ブルワリー創業以来の看板ビールにしてベストセラーです。ドイツ伝統のケルシュにアメリカらしいアレンジを加えたこのビールは、穏やかなモルトのコクと爽やかなホップの香りが両立した飲み飽きない一杯。アルコール度数4.6%と軽めで、昼下がりに飲んでも心地よいです。もう一つのおすすめはAnimal IPA(アニマルIPA)。
トロピカルフルーツを思わせる華やかな香りとしっかりした苦味が特徴のIPAで、パイナップルやマンゴー、柑橘の風味が感じられます。それでいて後味はキレが良くドライなので、食事とも合わせやすい万能選手です。季節限定で提供される小麦ビールPark Witbierがあればぜひお試しを。コリアンダーや柑橘ピールが香る爽やかな白ビールで、土曜のファーマーズマーケットで購入したグルメをお供に昼下がりを楽しむのも素敵です。
おすすめポイント: Fort Pointのフェリービルディング店では、火・木・土曜開催のファーマーズマーケットと合わせて訪れるのがおすすめです。マーケットで新鮮な牡蠣やチーズ、惣菜を買ってきて、隣接する席でビールと一緒に味わうなんて贅沢な体験ですよ。ブルワリーがあるプレシディオ地区は陸軍の要塞跡地をリノベーションした風光明媚な公園になっており、時間があればそちらのビアガーデンも訪れてみてください。Fort Pointは地元の食文化や景観と調和したクラフトビールが魅力で、サンフランシスコ旅行の思い出に彩りを添えてくれることでしょう。
Magnolia Brewing Company(マグノリア ブリューイング カンパニー)
Magnolia Brewing Companyは、ヘイト・アシュベリー地区に位置するサンフランシスコ屈指の老舗ブルーパブです。1997年、かつて薬局だった建物の一角(住所: 1398 Haight St, San Francisco, CA)に創業者デイブ・マクリーン氏が開いたこの店は、当時まだ珍しかった小規模醸造所併設のパブとしてスタートしました。店名の「Magnolia」は界隈に咲くマグノリアの花にちなみます。
ヒッピー文化で有名なこの地区らしく、内装はアンティーク調の家具や音楽ポスターが飾られ、どこかレトロで居心地の良い雰囲気です。広すぎず狭すぎない空間で、地元の常連さんが新聞を読みながら一杯やっていたりと、まさに“街のリビングルーム”的存在となっています。経営母体の変遷もあり一時期は低迷していましたが、2023年に地元経営者トリオが買い戻し、2024年末に再オープンしました。往年のレシピを復活させ、サンフランシスコのクラフトビール草創期の味を再び提供しているとあってファンの注目を集めています。
公式サイト: Magnolia Brewing
おすすめビール: Magnoliaと言えば外せないのがProving Ground IPA(プロヴィング・グラウンドIPA)。創業当初の2004年レシピで造られる英国式IPAで、トーストしたようなモルトの風味に松やハーブを思わせる爽やかな苦味が特徴です。流行りのフルーティーなIPAとは一線を画す、クラシックで落ち着いた味わいはまさに「伝統の一杯」です。もう一つの代表作Kalifornia Kölsch(カリフォルニア・ケルシュ)もぜひお試しください。
こちらはドイツ・ケルンのケルシュスタイルを踏襲しつつ、微かなフルーティーさとすっきりした後味で何杯でも飲めてしまう危険なゴールデンエールです。マグノリアでは地元産のホップとモルトにこだわっており、醸造所地下から直接タップルームにビールを送るスタイルで鮮度も抜群。再開後は看板の2種に加え、長らく途絶えていたBlue Bell Bitter(ブルーベル・ビター)など伝統のレシピも復活させています。往年からのファンには懐かしく、新規のビール好きには新鮮に映るラインナップです。
おすすめポイント: Magnoliaは「街の名物パブ」とも言える存在です。ヘイト・アシュベリーという観光人気エリアにありながら観光地然とせず、地元コミュニティに根付いた温かみがあります。スタッフもフレンドリーでビールの知識が豊富なので、気軽におすすめを聞いてみましょう。🍺✨
また、近年はクラフトカクテルや地元ワイナリーのワインも揃え、フードも充実しています。自家製のソーセージやフィッシュ&チップスなど、ビールに合うパブ料理はどれも絶品ですよ。復活を遂げたMagnoliaで、サンフランシスコのビアカルチャーの歴史に触れながらゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
サンフランシスコのクラフトビールブルワリー巡りはいかがでしたか?どの店舗も個性がありつつ、旅行者に優しい立地とアットホームな雰囲気で迎えてくれるはずです。ビール好きの方はもちろん、そうでない方も地元の人々との交流を楽しみに訪れてみてください。きっと美味しいビールと笑顔に出会える、素敵な旅のひとときになることでしょう。🍻✈️
参考資料
-
IBU Beer「サンフランシスコでクラフトビールを楽しむならココ!」
-
The San Francisco Standard「SF’s quintessential brewpub is back and producing its most famous beer」
-
Barebottle Brewing 公式サイト「Flagship Beers」
-
21st Amendment Brewery 公式サイト「Beers – El Sully」
-
Fort Point Beer Company 公式ブログ「KSA Kölsch Style Ale – Story」
-
Drinkhacker: Magnolia Brewing 缶ビールレビュー
-
商品画像出典: Total Wine 商品ページ(Barebottle Muir Woods IPA, 21st Amendment Hell or High Watermelon, Fort Point KSA 他)