シカゴ留学日記

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季節限定フェデルヴァイサー:秋の風物詩、発酵途中のドイツワイン

ドイツの秋を彩る飲み物として知られる「フェデルヴァイサー(Federweißer)」は、発酵途中の白ワインで、特に秋の訪れを感じさせる季節限定の楽しみです。日本ではあまり馴染みのないこのワインですが、ドイツのワイン産地では秋になると街角の屋台やワインフェスティバルで見かけることができます。この記事では、フェデルヴァイサーの魅力と、どのように楽しむかを紹介します。

 

フェデルヴァイサーとは?

フェデルヴァイサーは、収穫したばかりのブドウを発酵させた、まだ発酵が完了していない白ワインです。名前の「フェデル(Feder)」はドイツ語で「羽」を、「ヴァイサー(weißer)」は「白」を意味し、飲み物の軽くてフレッシュな質感を表現しています。フェデルヴァイサーは通常、アルコール度数が4〜6%程度と比較的低く、甘みと酸味のバランスが絶妙な味わいを持っています。

発酵が進むにつれて、フェデルヴァイサーは徐々にアルコール度数が高まり、炭酸ガスが発生するため、瓶に詰める際には蓋をしっかり閉めず、少し緩めて発酵を続けさせるのが特徴です。そのため、フェデルヴァイサーは「生きているワイン」とも呼ばれることがあります。

スーパーでも買えます。

 

発酵中でふたができないため、穴が開いています。倒して運ばないように注意が気もありました。

飲む時期と楽しみ方

フェデルヴァイサーは、ブドウの収穫期に合わせて秋限定で楽しめるワインです。特に9月から10月にかけて、ドイツのワイン産地ではフェデルヴァイサーを提供する屋台やレストランが多く見られます。新鮮なうちに飲むことが推奨されており、ボトルを購入した場合も、購入後数日以内に飲み切ることがポイントです。

飲むタイミングや場所によっても味わいが異なるフェデルヴァイサーは、友人や家族と集まって賑やかに楽しむのに最適な飲み物です。ドイツでは、秋のワインフェスティバルでよく飲まれ、賑やかな屋台の雰囲気とともに楽しまれます。地元のパンやチーズ、ドイツの伝統的な玉ねぎケーキ「ツヴィーベルクーヘン(Zwiebelkuchen)」と一緒に楽しむと、さらに美味しさが引き立ちます。

発酵が進むにつれて味わいが変化

フェデルヴァイサーの面白い点は、発酵が進むにつれて味わいが変化することです。購入直後は甘く、フルーティーで炭酸が強めですが、数日経つと発酵が進み、甘さが控えめになり、辛口に変わっていきます。炭酸も抜けていくため、時期をずらして飲み比べるのもフェデルヴァイサーならではの楽しみ方です。

また、フェデルヴァイサーには白ワインだけでなく、赤ワインのバージョンも存在し、「フェデローター(Federroter)」と呼ばれています。こちらは赤ブドウから作られ、同様に発酵途中のワインとして、秋の短い期間だけ楽しめる飲み物です。

 

色合いも変化します。最初はブドウジュースくらい甘い感じ。

ドレスデン近くのワイナリーでもお祭りが開催されます。

 

www.musachicago.com

 

まとめ

フェデルヴァイサーは、ドイツの秋を象徴する伝統的なワインであり、短い時期しか楽しめない特別な存在です。発酵途中のフレッシュな味わいと、飲むタイミングによって変化する風味が魅力のこのワインは、ドイツの秋の風物詩とも言えるでしょう。もしドイツを秋に訪れる機会があれば、ぜひこのユニークなフェデルヴァイサーを試し、季節限定の味わいを堪能してみてください。

 

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