シカゴ留学日記

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アメリカ大学院、いろんな意味で大切なTA(Teaching Assistant)の仕事、仕組みについて[アメリカ留学生活]

もちろん自分が授業を受けるときに頼りにできるTAをもつことも重要なことですが、今回は大学院生(PhD学生)としてTAをやる側の経験について書いていきます

TA

TATeaching Assistant)はアメリカの大学院ではかなり大きな役割を持ちます。文字通り授業を行う教授と共に学生を教え、場合によっては代行や補修なども請け負うかなり負担の大きい仕事です。

 

学費、生活費をもらう代わりにTAをやる、または卒業要件として含まれているという学校があったり、TAといってもひとくくりするのは難しいですが、忘れる前に私の経験を書いておこうと思います。

 

TAをやる理由(私の場合)

私の学部ではTAの経験もPhDを取るうえで大切なステップとなります。それはTA2クウォーターやることがPhDの取得要件として設定されているからです。そして悲しいことに卒業要件だからという理由で、特にお金がもらえたりということはありません(給料は研究費から出るのでまあいいんですけどね、、、)。

 

TAの仕事

主な仕事は毎週行われるDiscussionクラスの準備・運営、Office Hour(生徒の質問に答える)、課題・試験の監督・採点でした。イントロダクションのクラスで120人くらいいるクラスを4人のTAで担当します。

 

日本のTAに比べるとTAの責任、仕事量が圧倒的に多いです。

 

Office hour

Office hourは生徒がいつでも質問できる時間で各TAが毎週1-2時間行います。簡単に言うと学生用の質問タイムです。

 

この時間はとりあえずOffice hour用の部屋にいなければならず、生徒がくれば矢継ぎ早に来る質問に答えていかなければなりません。これも意外と一日の真ん中に時間を取られて研究が進まなかったなあという言い訳にしたいところです。

 

Disucussion Class

特にDiscussionクラス毎週30人くらいの生徒に向けて先週の内容を復習したり、例題を解いたりします。

 

まず英語が通じるかどうか。若い学生たちなのであまり留学生と触れる機会もなかったりすると英語が微妙なだけで話を聞いてもらえなかったりもするのでそれを補うために、スライドを作ったり、話すポイントを整理したりしていると毎週準備だけでもかなりの時間を取られます。

 

これまで研究以外のことで学生の前に立って説明する経験はほとんどなく、最初何回かはちゃんと説明できるかや、自分が言っていることを理解してくれているかはかなり不安でした。

 

また、扱うトピックはTAに任されているので、専攻ではない子を含むVarietyにとんだ生徒のグループで、どの部分に重点を置いて復習していくのかというのもなかなか難しいポイントでした。

 

採点、、、

毎週宿題をやる方も大変ですが、採点をするのも大変。クイズと宿題の採点では5-10時間取られていました。特に慣れていない最初の数週間はほぼ丸一日時間を取られていたように思います。

 

名前を読んだり覚えたりするのも一苦労。いろんなルーツを持つ子がいるので、名前を覚えたり読んだりするのも時間がかかります。

 

覚えてあげられると生徒も喜んでもらえるとは思うので頑張って写真付きの目簿を持って採点したりクラスをしたりしていました、、、

 

テスト

別の記事で書いたように今回担当した授業は、かなりオーガナイズされた授業で中間テストが3回あります。テストはTAによるばらつきが出ないように、問題ごとの担当TAが存在します。つまり120枚。

 

これも最初にやった時は10時間ぐらいかかりました。

だってまず読めないですもん。学部生の手書きの答案は本当に読めない。

 

さらになんとか解読できても、最初の20人分くらいは部分点をどのくらいあげるかとか、どこまでを万店にするかとかそういう線引きを決めなければならないので、大変。でもここでちゃんとやらないと最後に全部統一性を確認することになって死にます。

 

まとめ

こんな感じで自分のTAとしての仕事を書かせていただきました。少しでも雰囲気が伝わると嬉しいです。責任もあるし仕事量も多いけど生徒から“わかった!”とか声をもらうとやっぱりうれしいです。大学院生、特にアカデミアに残りたい人には大事なステップになると思うので事前に情報を集めておくのも大事です。

 

 

www.musachicago.com

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