マイナンバーのアメリカバージョン(実際はアメリカが先ですが)。戸籍のないアメリカではこのSSNがないといろいろと不便。税金や給与の支払いにも使われる大事な番号です。
SSNとは
戸籍のないアメリカではソーシャルセキュリティーナンバー(社会保険番号)を使って個人の給与、税金の支払いを追跡しています。
この番号がないと税金の申告はおろか(学生も自分で税金の申告をします)、運転免許証やクレジットカードを作ることもできず、電気や水道料金の契約にも余計な手間がかかります。
こちらも学生ながら給与を貰っているというPhD留学生は若干イレギュラーな状態になりますので、その状況を書いていこうと思います。
F1ビザの場合
Visitingで来ている研究者や、ポスドクの場合はもともと仕事をする契約できているためJビザなどではSSNの取得も比較的簡単なのですが、学位留学の場合学校から給料をもらうけれど学生であるため、F1ビザで来ている人が多いと思います。
細かい申請方法を下で説明していきます。
また奨学金で学校の費用をカバーしている場合はSSNの取得はできません。学校からRAやTAなどとして給料をいただくことになるとJob Offer letterを発行してもらえるようになるのでそれまでは不便ながら耐え忍んで下さい。
この場合Taxpayer Identification Numberなど(結局免許とかには使えませんが)を代わりに取る必要がある場合もあるので国際課等に問い合わせてみた方がいいかもしれません。
必要書類
以下の書類を準備して最寄りのSocial Security Office にもっていきます。
Job offer letter
どこどこで雇われていますという証明です。合格通知とともに送られてくることもあるかもしれませんが持っていない場合は学科のオフィスで発行してもらいましょう。
Social security letter from International Office
これも所属を証明する書類でしょうか。学校の国際課に連絡して発行してもらいます。
I-94
渡航情報が書かれたやつですね。Visaの申請のときにも使ったかも?
Webからダウンロードできます。
Social Security Application
申請書です。これはSocial Security Officeにも置いてあるので、待ち時間に記入すれば大丈夫でしょう。
父親の名前、母親の名前(旧姓)などを記入するのが不思議な感じ。ほんとに個人個人は把握されてないんだなーと笑
Social Security Office
書類がそろったらSocial Security Officeに行きます。シカゴだけでもいくつかあるのでそんなに遠いということはないのかな?場所によると思いますが。
ぼくがいったところは小さな診療所みたいな外観。中も20席くらいイスが置いてあり、病院の待合室みたいな感じで4、5か所の窓口があります。
まず機械で受付をすると番号が出てくるのでその番号が呼ばれるまで待ちます。完全に病院みたい。
めっちゃ混んでることもあると聞いていたのですが、意外とすいすい進んで30分ちょっとで呼ばれました。あとは窓口で持ってきた書類を見せて、係の人がパソコンに何やら打ち込んで終わり。思ったよりスムーズでよかったです。
申請して2週間ぐらいでペラペラの封筒が到着。中身も番号が書かれた紙が一枚。この番号を学校に登録したり、銀行に登録したりすれば終わり。
注意!SSNに関するスパム
たまに電話がかかってきて"あなたのSSNが停止されました"みたいなことを言われることがあります。しかし、SSNはそんなに簡単に停止されるものではありません。
こういった電話やメールは銀行の口座やクレジットカードの情報を抜き取ろうとするスパムですので答えないように気を付けてください!日本ではこういうたぐいのものは簡単に無視できるけど、海外でこういうのをされるとちょっと焦ったりするので一度落ち着いて調べてみることをお勧めします。
最後に
本当はアメリカについてすぐに発行してもらわないといけないらしいのですが(じゃないと給料がもらえない)、学科のオフィスが本当にのろくて何度もメール送ったり、話に行ったりしました。
そのたびに「あー今やってるー」みたいなこと言ってくる割に、たった一枚の紙を出すのに何週間もかかるので、これが安定のアメリカクオリティですね。
学校や州によっても申請の方法が違うかもしれないですが、たいてい学校のWebページに細かくガイドが載っていますので正式にはそちらを参考に。渡米前なんかで気になっている人の参考になれば幸いです。
こちらもどうぞ↓