アメリカは昨日でサマータイムが終わりました.日本でも東京五輪関係で導入が検討されていましたね.夏の間,日が長くなるのはいいのですが,意外と人間の体内時計は正確なもので,たった一時間のずれでも体が慣れるまで少しかかります.
サマータイムとは
デイライトセービングタイムともいわれて,夏の時間を効率的に使うために時間を国,地域全体で夏の間だけ,1時間ずらすシステムのことです.
アメリカやヨーロッパでは実際に運用されていて,日本でも東京オリンピックの暑さ対策として導入が検討されました.
日本でも第二次世界大戦後の1948年から1951年までアメリカの統治下でサマータイムが使われていたらしいです.そこで定着しなかったという事実だけでもやらない方がいいっていう気もしますけどね.
実際に経験してみて
結論から言うと個人的にはあまり好きではありません.
唯一いいところとしては夏の間の日照時間が実質一時間長くなること.仕事が終わっても外が明るく,家族でBBQをしたり,プールサイドで本を読んだり,野外のコンサートに行ったり.アメリカ人がそうな好きそうなアクティビティができます(笑)
あとはサマータイムが終わる11月第一土曜日の夜一時間長く寝られるのはうれしいけど,三月第2土曜日には逆に一時間短くなることを考えると特にメリットとは言えません.
そして,この一時間のずれが意外とでかい.
日本にいてもだんだんと日が短くなってくるのは感じられると思いますが,急に次の日から1時間短くなるのは頭でわかっていてもなかなか体がついてきません.
自分でも驚くほど人間の体内時計は正確なようで,なんとなく感じる時間の感覚が早くなっているのです.例えばそろそろ12時かなーと思ったらまだ11時だったり,そろそろ帰ろうかと思ったらまだ16時だったり...起きる時間は同じなんですけどね...
実際サマータイム開始,終了直後に体調崩す人も多いです.急に日照時間が短くなると鬱っぽい症状が出やすいともいわれますし,実際そんな気もします.学校のジムでWhite Light Therapy(人工の日光を浴びて症状を緩和する)なんかもやってるみたいです.なので海外にきて一年目などはちょっと気を付けてください.
日本よりシカゴが高緯度にあって,夏と冬の日照時間の差が大きいのも理由の一つ.冬の日照時間が短いのにそこに急に連れていかれるわけですから.
東京などであれば変化量がここまで大きくないので,少しマシかもしれません.ただそうなると今度はずらすメリットは何なのかわからなくなってしまいますが(笑)
たとえ一時間であっても不連続な形で時間を変えるのは体に負担になるとこちらの状況を見ても感じます.日本での導入を断念したのは良かったのではないかと個人的には思っています.
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まとめ
今回はアメリカでのサマータイムの経験について書いておきました.こういう仕組みなのはしょうがないので,自分で体調管理して時間の変更に対応していくしかありませんね.