No Beer No Life

アメリカ・ドイツ・日本のどこかに住んでいます。これまで飲んだビールの種類は1000種類以上。ビール、留学、旅行、ガジェットなどの情報を発信!

シカゴ留学日記

黄金に輝くビール。ピルスナーの起源、ウルケル![ビールメモ]

 シカゴのビールから書こうかとも思いましたがやはりビールを語るうえでウルケルは外せない!ということでビール1記事目はピルスナーウルケルのご紹介。

 

チェコでウルケルの醸造所にへ行った時の話も書いていきたいと思います。

f:id:musakazz:20180120124309j:plain

 

ピルスナーの起源

日本の大手ビールはピルスナーと呼ばれるラガーの一種に分類されます。このピルスナーの起源といわれるのがピルスナー・ウルケル(Pilsner Urquell)!

 

チェコピルゼンプルゼニ)で作られたUrquell(元祖)のビールであることからこの名前で呼ばれています。少しビールが好きな人はご存知だと思いますこの名前、実はドイツ語。チェコではプルゼニュスキー・プラズドロイ(Plzeňský Prazdrojというので本場に行った際にはこの名前で注文してみてください。

 

1842年に醸造開始され昨年で175周年。今では世界中で広く親しまれているウルケル。

当時はドイツ南部の色の濃いモルトが効いたビールが主流でしたが、チェコの軟水とラガー酵母の相性によって黄金色のビールが完成します。

 

その後、ガラス製グラスの普及に伴い、見た目の美しさと物珍しさも相まって広く飲まれるようになりました。

 

エールだらけのアメリカでもこういったヨーロッパの本格的なラガーが飲めるのがありがたいです。ちなみにアメリカだと4本パックで6ドルとか。日本でもアサヒが本格的に販売を開始したようなので店頭で見かけた際はぜひトライしてみてください。

 

苦みと飲みやすさの両立

日本の大手ビールよりは少し重いかもしれませんが、かなり飲みやすく、それでいて飲みごたえがある絶妙なバランスが最高です。
 
そしてなかなかほかのビールでは味わえないウルケル独特な発酵の香り。後味にしっかりとホップの苦みが残ります。この独特な香りはトリプルデコクションと呼ばれる伝統的な製法によって作り出されています。
 
モルトを古典的な方法で3度糖化させる時間と手間がかかる製法ですが、日本でもベイブルーイングさん(BAY BREWING)がこの方法で本格的なボヘミアンピルスナーづくりを行うなど、世界中でウルケルを超える味を作り出そうという努力がおこなわれています。

アメリカのエールやIPAは味としてもかなり主張が強く、日本食などと一緒に飲むと料理の味を殺しかねませんが、このウルケルは日本食に対してもしっかりと調和してくれます。
 
迷ったときはこのビールにかえってくる、いろんなビールを飲んでもなんだかんだ飲みたくなる、まさに名実ともに原点の味だと思います。
 

 

醸造所見学

ウルケルが好きすぎてついにチェコまで行ってしまいました。プルゼニュへチェコの中心部からバスに乗ってちょうど1時間。バスにはwifiもあるし席ごとに映画が見れる画面もあるしコーヒーもでるし至れり尽くせり飛行機の席みたいな感じでした。 

f:id:musakazz:20180120122942j:plain

快適なバス旅です。 

 

醸造所内部にはにつくとまずはウルケルのビール瓶にも描かれている門が登場。

受付でツアー(約一時間半)の申し込みができます。

 

f:id:musakazz:20180120123001j:plain
この門かっこいい!

f:id:musakazz:20180120123022j:plain

入口に入ると瓶がぎっしりの看板?

 

ツアーではパネルやムービーで原料や作り方を学び、仕込み窯を見学。最後はビールを貯蔵発酵させる地下室へ。夏場でもひんやりと涼しいくらい、温度が保たれる環境でオークの樽の中のウルケルが熟成されています。

 

f:id:musakazz:20180120122708j:plain

施設自体はけっこうほかのところと似てる

 

f:id:musakazz:20180120122726j:plain

ムービーとか使って分かりやすく説明してくれます

 

最後は下の写真にある樽から直接注がれる、無濾過のウルケルを試飲させてもらえるのですが、香りも味も通常のウルケルよりも濃くて、今まで飲んだビールの中で一番おいしかったです。最高でした。

 f:id:musakazz:20180120122836j:plain

地下には樽がいっぱい

f:id:musakazz:20180120122852j:plain

また飲みに行きたい

 

ツアー終了後、醸造所内にはレストランやバー、グッズ店などがあるので自由に回ることができます。

 

お土産は小物からジャケットやグラスなど。持ち帰るのが大変ですがグラスがとても安い(200-500円とか)ので、荷物に余裕のある方はウルケル専用のくぼみのついた丸いグラスを購入してみては。

 

f:id:musakazz:20180120122550j:plain

醸造所内は何から何までウルケル仕様

 

f:id:musakazz:20180120122644j:plain

ツアーのとき移動に使うバスも

 

さいごに

シカゴに最初に来た際の日本に帰る前日。留学先はまだ決めてなかったのですが、ホテルの近くのコンビニでウルケルを見つけた時、シカゴにきてもこのビールがあればやっていけるかなと思ったのがいい思い出。それくらいおいしいビールがあるかどうかは大事な問題なんです()なかなかアメリカで良いラガーをみつけるのは難しいですので、そういう時に頼れるいい味です。皆さんもぜひ飲んでみてください。

【 セット 販売 】 Pilsner Urquell ( ピルスナー・ウルケル ) 5度 330ml 6本 セット
by カエレバ
-->