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シカゴ留学日記

ボストン旅行で訪れたいクラフトビール・ブルワリー5選【アメリカ・ビールメモ】

ボストンはクラフトビール好きにとって魅力的な街です。地元の人々に愛され、旅行者も訪れやすい醸造所が数多くあります。今回は、ボストン観光の合間に立ち寄れるおすすめクラフトビール・ブルワリー5軒を厳選してご紹介します。どのブルワリーも個性的な雰囲気と美味しいビールで、きっと素敵な体験になるはずです。

 

Samuel Adams Brewery(サミュエル・アダムズ ブルワリー)

ボストンのクラフトビールといえばまず名前が挙がるのが「サミュエル・アダムズ」です。1984年に創業者のジム・コック氏が自宅のキッチンでボストンラガーの醸造を始め、1988年に現在のジャマイカ・プレイン地区にブルワリーが開業しました。ボストン随一の老舗クラフトブルワリーであり、クラフトビール革命の先駆けとして地元でも特別な存在です。

 

醸造所では無料ツアーが開催されており、原料のモルトの試食やホップの香り体験、できたてビールの試飲などが楽しめます。レンガ造りの歴史あるブルワリー施設でビール造りの裏側をのぞいた後は、併設のタップルームで限定ビールを味わうことも可能です。ダウンタウンのファニエルホール近くには2020年に新しく開店したサムアダムズのタップルームもあり、時間がない旅行者でも気軽に立ち寄れます。

 

おすすめビール:看板商品の「ボストンラガー」はやや琥珀がかった色合いのドイツ風ラガーで、カラメルやトフィーの甘みとホップの爽やかな苦味が絶妙なバランスです。もう一つはニューイングランドIPAスタイルの「ウィキッドヘイジー」など限定シリーズで、伝統のラガーとは違う現代的な味わいも楽しめます。ビールに詳しくなくても親しみやすい味が多く、「クラフトビールのおいしさに出会わせてくれた一杯」として地元でも愛されています。

  • おすすめポイント: ツアーでは出来立てビールの試飲サービスがあり、ビールグラスがお土産にもらえます。創業当時から受け継ぐ秘伝レシピの話などビールの歴史を楽しく学べる体験は、ビール好きでなくとも一見の価値ありです。ダウンタウンのタップルームではボストン限定醸造ビールも提供されており、観光途中の休憩にもぴったりです。

  • 住所: 30 Germania St, Boston, MA 02130 (ジャマイカ・プレイン地区)

  • 公式サイト: Samuel Adams公式サイト

 

Harpoon Brewery(ハープーン・ブルワリー)

ハープーン・ブルワリーは、ボストンのシーポート(港湾)地区に大きなビアホールを構える地元密着のクラフトブルワリーです。1986年創業で、1980年代半ばからボストンのビールシーンを支えてきた老舗でもあります。社員が経営に参加するエンプロイーオウンドの会社としても知られ、アットホームで活気ある雰囲気が魅力です。広々としたタップルームでは名物の焼きたてプレッツェルを頬張りながら、多彩なクラフトビールを楽しめます。

 

定番から季節限定までクラシックな欧風スタイルとアメリカンスタイルを取り揃えており、地元ファンから観光客まで連日多くの人でにぎわいます。特に週末にはブルワリー併設のビアホールでイベントが開かれることもあり、地元のビール祭りさながらの賑わいです。ボストン港を眺められるロケーションも相まって、旅行者にとっても立ち寄りやすいスポットになっています。

 

おすすめビール:看板商品「ハープーンIPA」は“ニューイングランド初のIPA”とも称される伝統的な一杯で、柑橘系ホップの爽やかな香りとモルトのコクが調和した飲みやすいIPAです。アルコール度数6%のバランスの良い味わいは、1993年の発売以来今でも愛され続けています。また、近年人気のローカロリーIPA「Rec. League(レックリーグ)」もおすすめ。こちらは軽やかなボディとトロピカルフルーツのホップ香が特徴で、スポーツの後でも楽しめる飲みやすいヘイジーIPAです。

  • おすすめポイント: 醸造タンクを眺めながら出来立てビールを飲める開放的なビアホールは、ボストン観光の合間にリフレッシュするのに最適です。シーポート地区にあり市内観光からのアクセスも良好で、周辺にはレストランやマーケットも充実しています。スタッフもフレンドリーで、地元ボストニアンとのカジュアルな交流が生まれやすい雰囲気も魅力です。

  • 住所: 306 Northern Ave, Boston, MA 02210 (シーポート地区)

  • 公式サイト: Harpoon Brewery公式サイト

 

Trillium Brewing Company(トリリウム・ブリューイング)

トリリウム・ブリューイングは、ボストンのクラフトビールブームを牽引する新世代ブルワリーです。2013年創業と比較的新しいながら、常に革新的で質の高いビールを生み出し、地元のビール好きから圧倒的支持を得ています。市内にはフォートポイント(シーポート近く)やフェンウェイなど複数の直営タップルームがあり、それぞれおしゃれで居心地の良い空間が特徴。地元産の農産物を積極的に取り入れたフードメニューも提供しており、ビールと一緒に地元グルメも楽しめます。

 

トリリウムでは定番の銘柄もありますが、季節ごとや週替わりで登場する限定ビールが豊富です。常に新しい味に出会えるワクワク感があり、「今日は何が飲めるかな?」とタップリストを眺める時間も楽しみの一つです。醸造所自体も地元農家との結びつきが強く、コネチカットに自社農園を持つなど素材へのこだわりもひとしおです。

 

おすすめビール:初めて訪れるなら「コングレスストリートIPA」は外せません。トリリウムのシグネチャーIPAで、パイナップルやシトラスを思わせるトロピカルな香りと軽いビスケットのようなモルト感が感じられる濁り系IPAです。もう一つの人気ビール「フォートポイント・ペールエール」は、華やかな柑橘系ホップの香りと飲み飽きしない軽やかさで、どんな料理とも合わせやすい万能ペールエールです。これら以外にも、樽熟成したサワービールやコーヒースタウト(PM Dawn)など個性的な銘柄も多く、何度訪れても新発見があるラインナップです。

  • おすすめポイント: 洗練されたタップルームでは地元アートを取り入れたスタイリッシュな内装が楽しめ、ゆったりくつろぎながらビールを味わえます。観光客にも人気のフォートポイント店はボストン市街地から徒歩圏内でアクセスしやすく、周辺の港エリア散策と合わせて訪れるのもおすすめです。醸造所限定ボトルやオリジナルグッズも販売しているので、旅の思い出にお土産を手に入れるのも良いでしょう。

  • 住所: 50 Thomson Pl, Boston, MA 02210 (フォートポイント地区 本店タップルーム)

  • 公式サイト: Trillium Brewing公式サイト

 

Night Shift Brewing(ナイトシフト・ブリューイング)

ナイトシフト・ブリューイングは、若き醸造家たちが情熱からスタートさせた新進気鋭のクラフトブルワリーです。2012年に3人の大学仲間が趣味で始めた醸造プロジェクトが本格的なビジネスに発展し、ユニークなビールづくりで熱心なファン層を獲得しました。本拠地のエバレット醸造所に加え、ボストン中心部のラブジョイワーフ(北駅そば)にも大規模タップルーム兼レストランを構えています。駅近でTDガーデン(スポーツアリーナ)にも隣接するロケーションは試合やコンサート前後に立ち寄る人も多く、ピザなどフードも充実した使い勝手の良いスポットです。

 

ナイトシフトのビールは創造性豊かで、「フクロウ(梟)」のロゴが目印です。定番ビールだけでなく醸造所限定の実験的なビールも次々と生み出され、訪れるたびに新しい味に出会えます。特に夏季にはボストン市内各所で期間限定のビアガーデンも運営しており、チャールズ川沿いなどで青空の下クラフトビールを楽しむこともできます。

 

おすすめビール:人気No.1はフラッグシップの「Whirlpool(ワールプール)」です。桃やみかんのようなジューシーな香りが広がるヘイジーなペールエールで、ほとんど苦味を感じさせない滑らかな飲み心地が特徴です。アルコール度数4.5%と軽くまさに“いつでも飲める”親しみやすいビールとして愛されています。

 

また「サンティリーIPA」にも注目です。エバレット醸造所の住所名が付いたこのIPAはファン投票で誕生し、2016年ワールドビアカップでアメリカンIPA部門の銅メダルを獲得した実績ある一杯。明るいゴールド色の液体にグレープフルーツや松の爽やかな香り、キレの良い苦味が楽しめる西海岸風のクリアなIPAです。

  • おすすめポイント: ラブジョイワーフ店ではハーバーを望むテラス席が人気で、ボストンの景色を眺めながらリラックスできます。醸造設備を眺められるエバレット本店はフードトラックや音楽イベントもあり、ローカルなビール文化を肌で感じる体験ができるでしょう。店名の「Night Shift(夜勤)」の通り、夜遅くまで営業しているので観光で動き回った日の〆にクラフトビールで乾杯するのもおすすめです。

  • 住所: 1 Lovejoy Wharf, Boston, MA 02114 (ラブジョイワーフ店)

  • 公式サイト: Night Shift Brewing公式サイト

Aeronaut Brewing Company(エアロノート・ブリューイング)

エアロノート・ブリューイングは、お隣のソマービル市にある個性派クラフトブルワリーです。2014年、数人の大学院生がビールへの情熱から立ち上げた醸造所で、倉庫街を改装した開放的な空間が特徴です。館内には地元アーティストの作品が飾られ、週末にはライブ音楽やレトロゲーム大会なども開催されるカルチャーハブ的なブルワリーとなっています。

 

ボストン市内中心部からは地下鉄グリーンラインでアクセス可能で、夏季にはボストン・オールストン地区でも季節限定のビアガーデンを営業するなど、旅行者も訪れやすい工夫がされています。

 

醸造されるビールは遊び心あふれるラインナップで、缶のラベルには地元アーティストのイラストが採用されています。伝統的なビアスタイルに独自のひねりを加えた意欲作が多く、ビールファンから「ここに来れば面白いビールが飲める」と評判です。醸造所名の「Aeronaut(気球乗り)」が示すように、常に新たな味への探求心を持っており、訪れるたびに驚きがあるでしょう。

 

おすすめビール:代表的な銘柄「A Year With Dr. Nandu(ドクター・ナンドゥ)」は創業1周年を記念して造られたパンチの効いたウェストコーストIPAです。シトラやモザイクホップを贅沢に使ったトロピカルフルーツのアロマと、しっかり感じる苦味がクセになる本格派。ラベルにはコミカルなイラストが描かれ、缶を手に取るだけでワクワクするようなデザインです。その他にも季節限定のサワーエールやコーヒーポーターなど、ユニークなビールが揃っています。ビアフライト(少量ずつの飲み比べセット)で色々試して、自分のお気に入りを見つけてみてください。

  • おすすめポイント: 天井が高く開放的なソマービル本店では、週末ごとにライブ演奏やゲームナイトが開催され、ビール片手にローカルイベントを楽しめる雰囲気が魅力です。ソファ席やテーブル席がゆったり配置され、仲間とのんびり過ごすのにもぴったり。直営ビアガーデンは緑が感じられる屋外で、夏のボストンで爽やかな一杯を楽しむ最高のロケーションとなっています。

  • 住所: 14 Tyler St, Somerville, MA 02143 (ユニオンスクエア地区)

  • 公式サイト: Aeronaut Brewing公式サイト


参考情報・出典

【3】 Travel + Leisure『11 Best Breweries in Boston, According to Locals』(2024)

【46】 Travel + Leisure『11 Best Breweries in Boston, According to Locals』(2024)

【48】 TripSavvy『Samuel Adams Brewery: The Complete Guide』(2022)

【50】 TripSavvy『Samuel Adams Brewery: The Complete Guide』(2022)

【37】 Samuel Adams 公式サイト『Boston Lager 商品紹介』

【23】 Beverages2u 商品ページ『Harpoon IPA』

【28】 Night Shift Brewing 公式サイト『Whirlpool 製品紹介』

【44】 Night Shift Brewing 公式サイト『Santilli 製品紹介』

 www.musachicago.com

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