ドイツ・ドレスデンにある壮麗なバロック建築「ツヴィンガー宮殿」について紹介します。ツヴィンガー宮殿は、ドレスデンを代表する観光名所であり、その美しさと歴史的価値から街の中心的観光地になっています!
ツヴィンガー宮殿の歴史
ツヴィンガー宮殿は、ザクセン選帝侯アウグスト強王(アウグスト2世)の命によって、1710年から1728年にかけて建設されました。もともとはオランジェリー(温室)や祝祭会場として設計されましたが、後に美術館や博物館としても利用されるようになりました。
建築家のマテオ・カルロ・ノーベルガによって設計されたこの宮殿は、ヨーロッパバロック様式の代表的な建築物とされています。その華麗な装飾と繊細なデザインは、当時の贅沢さと権力を象徴しています。
宮殿の特徴と見どころ
建築と庭園
ツヴィンガー宮殿の最大の魅力は、その華麗な建築と広大な庭園です。中央には大きな噴水があり、四方には美しいパビリオンやギャラリーが配置されています。特に、クラウンゲートと呼ばれる豪華な門は、写真撮影スポットとして人気です。
ギャラリーと博物館
ツヴィンガー宮殿の内部は博物館・美術館(4つ)になっています。中でも有名なのは、以下のギャラリーです:
-
アルテ・マイスター絵画館(Gemäldegalerie Alte Meister)
ここでは、ラファエロ、レンブラント、フェルメール、ティツィアーノなど、ルネサンスからバロック時代にかけての名作が展示されています。特に、ラファエロの「システィーナの聖母」は必見です。 -
ドレスデン磁器コレクション(Dresdner Porzellansammlung)
世界最大規模の磁器コレクションの一つであり、中国、日本、ヨーロッパの精緻な磁器作品が展示されています。アウグスト強王が蒐集したこれらの作品は、磁器の美と技術の高さを感じさせます。正直ドイツでアジアのものを見てもしょうがないのですが、、、 -
マティマティク・フィジクサロン(Mathematisch-Physikalischer Salon)
天文学、物理学、測定技術の歴史に関する展示が行われています。ここでは、アストロラーベや地球儀、時計、その他の科学機器を見ることができます。
内部はこんな感じ
宮殿の文化的意義
ツヴィンガー宮殿は、ドレスデンの文化と歴史の象徴であり、芸術と科学の発展において重要な役割を果たしてきました。特に、18世紀から19世紀にかけて、ヨーロッパの王族や貴族の間で芸術の中心地として高く評価されていました。
第二次世界大戦中、ドレスデンは激しい空襲を受けましたが、ツヴィンガー宮殿もその影響を受けました。戦後、宮殿は修復され、現在では、毎年多くの観光客が訪れる人気の観光地となっています。
しかし、ここ1年ほどは庭園が常に工事中で見学できません。。。メインの観光スポットなのに。。。
こんな噴水もあったり
アクセスとおすすめの時期
ツヴィンガー宮殿は、ドレスデンの旧市街に位置しており、市内中心部から徒歩で簡単にアクセスできます。ドレスデン中央駅からも公共交通機関でアクセスが可能です。トラムに乗って10分くらいで近くの駅に着きます。
訪れるのに最適な時期は春から秋にかけてです。この時期は天候が良く、宮殿の庭園も美しく彩られます。また、夏には様々な文化イベントが開催されるため、一層楽しむことができます。(2024年4月現在工事中)
冬は内部でコンサートなども行われます
まとめ
ツヴィンガー宮殿は、ドレスデンの美と歴史を象徴する素晴らしい場所です。豪華な建築と貴重な芸術作品、そして広大な庭園を楽しむことができ、訪れる人々に感動を与えます。ドレスデンを訪れた際には、ぜひツヴィンガー宮殿を訪れて、その魅力を堪能してください。
ツヴィンガー宮殿の詳細情報やチケットの購入については、公式サイトをチェックしてみてください。素敵な旅の思い出になること間違いなしです!