海外の博士課程学生には給料が出ると最初に聞いたときは驚きました。
でもそれだけで行けるほど簡単ではないし、その分一人の研究者として見なされ、責任も伴います。
留学生活はまたそのうち書くかもしれませんが、まずはそこに至る過程を。
海外にPhDを取りに行くというとすごい前からめっちゃ準備して勉強も頑張ってたんでしょ、みたいな雰囲気かもしれませんが、実際うろうろしまくりのブレブレなので、そんなケースもあるんだなーという感じで見ていただければ。
あんまり留学かぶれのこうやって留学しました!っていう話は好きではないのですが、自分が受験するときになかなか情報がなくて困ったので、少しでも後輩の参考になればと思います。
留学とか興味ない人は飛ばしてください、、、
初海外
学校で企画されているドイツへ1か月間のサマースクールでした。
学位留学してる割には遅い方、、、かな?
初の海外ということもあり見るものすべてが新鮮で、英語に四苦八苦しながらも"留学"した気になってただただ楽しんでいました。
そのサマースクールが半分ほど過ぎたころ、一緒にいた後輩から謎の質問が
「先輩は卒業したら学位留学とか考えてますか?」
いやいや、なんですかそれは笑
その時のぼくには何のことを聞かれているのかもよく分かってませんでしたね。
いやーたぶん修士行って就職するよーとかなんとか先輩としてのプライド?を保つためのしょぼい回答。なんも考えてないですね。
でもこれがなんか引っかかってはいました
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留学説明会
ドイツでさんざんすすめられたダブルディグリー(日本と海外で修士を二つとる)などに興味を持った私は留学という名前に惹かれふらふらと軽い気持ちで説明会へ。
そこでの発表がとても大きな衝撃でした。
海外で博士課程。PhDってなんかすごそう。
恵まれた研究環境、レベルの高い授業、勉強しながらお金まで出る!?
そして発表している人がぼくが当時持っていた博士学生像から(いい意味で)なんとかけ離れていることか(笑)
とても分かりやすくて、ユーモアも交えて、面白い発表だったのがとても印象的です。
ちょうど単位もほぼ取り終えて、研究も始まっていない谷間だったこともあり、このなんとなくすごそうな進路の存在に惹かれました。
よく言えば何事にも挑戦したがる、悪く言えばあまのじゃくで飽きっぽい性格もこの選択を後押ししたんだと思います。
しかし、それまでサークル一辺倒だった大学生活。(後悔はありません!笑)
とりあえず英語が必要らしいということでTOEFLの勉強を始め(最終的に10回くらい受けました)、ネットで学位留学に関する情報を検索する毎日を送り、受験を目指し始めます。このときすでに学部の3年生が終わろうとしていました。
研究室配属
しかし、4月から早くもその生活は一変します。研究室配属です。理系ならだれもが経験する、大きな分岐点。初めて本物の研究に触れ、日本語の書き方から、もののとらえ方まですべてひっくり返される日々。
たいていの大学四年生のように調子に乗って、そこそこできると勘違いした学生の一人だったぼくを現実に引き戻すためには十分な環境の変化でした。
今となっては、留学なんか行く前にまだまだやるべきことがあるだろという事実をたたきつけていただけたことは本当に良かったと思えますが、そのときは必死でした笑
そんなこんなでB4の夏を過ぎた頃には日々の研究室にいっぱいいっぱいで、もはや学位留学どころではなく、ぼくの中から留学という選択肢は完全に薄れてしまいました
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いったんはあきらめる、、、
それなりの大学に入っていればなんとなくいい会社に入って、その中で、もまれながらも家族を作って養っていけるという雰囲気はありますし、周りの友達はほとんどその流れに乗って過ごしていきます。
その中でわざわざその流れに逆らって、未知数な世界にとびこむためにはそれなりの覚悟とその道を選ぶ必然性、そしてある程度の運がなければならないと思います。
学部時代のぼくにはそこまでの覚悟も能力もなかったので、出願にさえもたどり着けませんでした。
結局このときの留学への思いはかっこいいなとか、お金をもらいながら勉強できるなんていいなくらいの浅い考えからくる憧れだったのだと思います。
こんな感じでほとんど海外経験もなく、学部3年間が終わるくらいまで学位留学なんて考えてなかったんです。
もし、これから目指すなんて遅いかななんて考えている人がいるなら、時期なんか関係ないし、もしもっと早く準備している子がいれば不安になる必要なんてないと思います。
これは長くなりそう、、、また続きを修士編として書きます。
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2017/11/20追加