シカゴ留学日記

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国際学会でネットワーキングのすすめ[学位留学情報]

学位留学を目指すにあたり国際学会での学会発表は貴重な経験です.自分の発表をしに行くだけではなく,興味のある研究者とどんどん交流しましょう.

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国際学会は発表だけじゃない

小さなものから大きなものまでさまざまな学会があります.研究を発表するという意味では分野が近い,自分の発表を聞いてほしい人たちが参加する学会に出すのが一般的だと思います.

 

日本にいた時は英語で発表すること自体にいっぱいいっぱいで,発表が終わるまでは他のことに手がつかないような状態でした.

 

まあぼくに英語力がなかっただけというのももちろんありますが,こちらに来てから,学会の役割というものについて考え方が変わった部分があるので書いていこうと思います.

 

日本人が英語で発表するということだけで大変なのはある程度仕方のないことだと思います.それでも,こちらの学生を見ていると学会参加には自分の発表をする以外で大きな意味があると強く感じます.

 

それはネットワーキング.もはや学会発表の内容はすでに学術論文として発表されたものばかリ.正直発表自体から新たな情報が得られることはそこまで多くありません.他の研究者をリード(出し抜く)するためにも,たった今やっている研究は表向きに触れられていなかったりするのが残念ながら現状です.

 

そういった意味でもUnofficialな場におけるコミュニケーションが非常に大切だと感じます.学会で出会った研究者と講演の後話したり,一緒にディナーに行ったりすることでお互いの分野を生かした共同研究の可能性を探ったり,現在の研究分野における最新情報を得る機会として生かしましょう.

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留学前の学生は留学先を選ぶいい機会

学位留学を目指す学生は国際学会で得たつながりをきっかけにして合格に結び付けるような戦略を取りましょう.

 

論文まで各時間はなくても学会に行くのはしっかり研究をやっていればそれほど難しくないと思います.(研究室の好みもありますが)直接自分の留学先になりそうな教授とコミュニケーションをとれる機会があるのは非常に貴重なので,いいきっかけづくりにしましょう.

 

参加者の中から何人かの教授に目星をつけて何本か論文を読んだうえで質問を考えておければより印象に残るかもしれません.

 

いい印象が残せれば,嘘か本当かわからない推薦状の一文よりも断然インパクトがあるのは間違いないです.その際に受験したいい旨,可能であれば研究室訪問の約束まで取り付けられたら上出来です.

 

普段論文で名前を見るような先生方に話しかけるのは勇気のいることだと思いますが,ちゃんと考えたうえでの質問や議論に関しては思った以上に興味を持ってくれることもあります.ぜひ思い切って声をかけてみてください.

そこで雑な対応をされたりかるくあしらわれたりするようであればむしろその研究室にはいかない方が,いいのかもしれません.

 

そういった意味で学生側も教授の雰囲気や研究に対するスタンスを知れるいい機会にもなると思います.合格して行ってみたら思ったのと全然違ったなんてことはざらにあるので直接のコンタクトをとれる機会はとても大事です.

 

 

留学中の学生は日本の研究者とつながる機会

海外留学のデメリットとしてよく挙がるのが,日本の研究者コミュニティからの隔絶.おれは日本に戻らない!と強く決めていたとしてもやはり日本人同士のつながりは助けになることも多いと思います.

 

日本人というだけでも話ができるしこちらが海外の情報を提供できるのは日本の研究者にも意味があることだと思いますので,海外にいることを言い訳にせず学会を通して日本人の研究者とコミュニケーションをとっていくべきだと思います.

 

アメリカのアカデミアの競争はそう簡単に生き残れるものでもないし,日本は日本で科研費など独自のシステムを持っているので将来やりたいことに照らし合わせて国際学会という機会を利用していきたいと思います.

 

アグレッシブなアメリカの学生たち

国際学会でよく見るのは中国人や日本人同士で固まっている光景.それもある程度はしょうがないのかもしれませんが,こちらの研究室のメンバーは非常にアグレッシブだなと感じます.

 

先日もこの論文は誰と書いたのって話をしたら,この前学会で会ったどこどこの先生と書いたんだよねなんて言われたり.学会を等して共同研究が生まれるという話もよくあること.

 

学会の空き時間や,ディナーそれから一緒に飲み会に行って研究の話をしたりすることで,論文からは読み取れない細かいノウハウやどんなところに目をつけているのか,とか本当に大事な情報が出てきたりします.

 

研究内容に限らず,どこどこのグループでポスドクを探してるとかこんなインターンがあるよっといったポストの話もあったりするので,学会で作った関係が進路に直接かかわるということも強く意識して,参加しています.

 

今後日本の研究施設が国際化していくには海外に行くのも,海外から人を呼ぶのも,このようなUnofficialな場でどれだけ情報が取れるかといった部分も需要になってくるのではないでしょうか.

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まとめ

日本にいる学生も英語に自信があるならどんどん議論に参加したり,Unofficialな場での情報を取りに行ってほしいです.留学にも近づくし,何よりいろんな人と議論できることも研究する上での大きな楽しみだと思います.

 

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