シカゴ留学日記

アメリカ・シカゴに5年。これまで飲んだビールの種類は1000種類以上。ビール、留学、旅行、ガジェットなどの情報を発信!

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PhD留学に向けた大学選び![学位留学情報]

海外の大学院を受験した人はそろそろ合格通知が来る頃かと思います。今まではさんざん低姿勢で媚を売ってきたわけですが、受かってしまえばこっちのもの。受かったからには、今度はこちらが選ぶ側。これから受験を考えている人も、レベルやランキングだけに惑わされずしっかりと自分の目で、自分の基準で学校を選ぶことをお勧めします。

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 ランキングだけじゃない

日本だけに限ってみると東大に受かった人がわざわざ他の大学を選んで進学するというケースはなかなかないのかもしれません。(そんなことない?)しかし、アメリカを含め、日本にこだわらない進学先を選ぶ場合には必ずしもランキングや評判だけに頼った進路を選択するのがいいとは限りません。

 

これは日本の土地が比較的狭いこと(大都市に出ようと思えば比較的簡単に出られる)、小学校受験から偏差値偏向の謎の風習、などが関係していると思います。一方、アメリカはまず土地が広いためすべての優秀な学生が一か所に集まるということは地理的にも現実味がないでしょう。

 

また、莫大な予算(比較的)と競争原理によって世界中から学生を集めることにある程度成功しているので、人材も豊富になり、すべてのトップ層が同じ学校にいることはありません。

 

多くの人がブログ等でも述べられているように、ランキングと学力にある程度の相関は

 

あるもののトップ30校程度学校は、世界最先端の研究を行っていることに間違いはありません(まあ普通に考えて英語をしゃべる人口が20億人いれば東大京大が30-40校あるという単純な計算)言いかえると、他のファクターがランキングをひっくり返すほどの大きな差になりえるということです。

 

ちなみにランキングはUS newsTimes Higher educacationなどが有名です。ですが本当に一つの要素でしかないです。

 

www.musachicago.com

 

  

なので、日本の高校大学受験のように、中身を見ずにランクでものを判断する”ことがないようにするのが大事だと思います。まあ、海外の大学院を受験しようという人にこんなことをいうのも今更ですが、、、

 

その中で大切にした方がいいと思うものをいくつか挙げてみようと思います。もし、他にも考えがあればコメント等で聞かせてください。

 

研究、指導教官

何回か言ってますがなんといっても研究が一番大事。研究は研究室主体になるので研究室、指導教員が一番大事ということになります。所属研究室を選ぶのは結婚相手を選ぶより大事っていう人もたくさんいます。

 

まずはもちろん自分のやりたい研究トピックがあるかどうか。同じ名前の学部でも学校によっては中身が全然違ったり、得意分野苦手分野があります。事実、トップ校に入学した子でさえ入ってから自分のやりたい研究がその学校であまり盛んでないのを知り、すぐにやめてしまった話などはよく聞きます。

 

一人の先生だけだとその先生につけなかった場合に厳しい状態になるので、学科の中に興味のあるラボが複数あるのが理想です。またその先生がしっかりと活動している先生であることも大事。アメリカなどではビジネスに力を入れていたり、ほぼ引退状態の先生とかもいるのでしっかり論文を読んで現在の研究について理解しておきましょう。

 

ちゃんと研究している先生かどうかを知るには、こういうサイトも参考になります。

Highly Cited Researchers List 2017 - Top Researchers Around the World

  

続いて研究室の雰囲気、指導法。これも大きなファクターです。いくら研究内容が面白そうでも研究環境が悪くては5年間がただのつらい時間になってしまうでしょう。プレッシャーをかけられた方が仕事が進む方、ある程度自分でコントロールできる環境で成果を出していきたい方、個人個人の性格もあると思います。

 

慣れない海外生活に耐えられず鬱になる留学生も数多くいるので、しっかりバランスをとれる環境を見つけられるよう、決断する前にメールや直接訪問して環境を確かめておくのが大切です。PhDを取るための秘訣は5年間燃え尽きないで研究に取り組み続けること、らしいので息抜きができる環境も必要だと思います。

 

アメリカのラボは日本より緩い(自分でやる必要がある)ようなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、思った以上にハードワークの研究室も多いです。アメリカだから基本的に日本より、、、という安易な印象に基づき決断するのはとてもリスクが高いと思います。何度も言いますが絶対に一回は足を運んでみることをおすすめします。

 

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土地、気候

こちらで過ごしてみて実感したのは、大学の選択にその土地の雰囲気とか気候をもっと考慮してもいいかなということです。日本だとなかなか考えないかもしれませんが、アメリカヨーロッパも含めたら極寒地から常夏のキャンパスまで幅があります。また近くに都市があるかなども先ほど述べた息抜きという点では大切かもしれません。

 

寒いのが嫌いとか、天気の心配せずに過ごしたければ西海岸、とか。周りのものに誘惑されず研究だけに没頭したければ田舎にキャンパスのある学校を選ぶとか、いろいろ考え方はあると思います。

 

アメリカに関しては比較的大きな都市の近くに学生街が広がるという組み合わせが多いような気がします。(シカゴを含め、ボストンやLAなど)このブログでもわかるようにぼくはいろいろ興味をもって回りたいタイプなのでシカゴという都市の近くでよかったと思います。

 

今はダウンタウンまで40分くらいの場所に住んでいます。毎日ダウンタウン行くのはめんどくさすぎるけど月何回かは行こうかと思えるちょうどいい距離感かなと思っています。

 

ダウンタウンのど真ん中に住んで遊んでいるだけじゃ本末転倒ですし、田舎過ぎて研究以外やることがないと発狂すると思うので()寒いには寒いですが、季節が巡るのも日本人としては捨てられない要素だなと来てから感じました。

 

天気で場所を決めるなんてばからしいと思うかもしれませんが、心身の健康が何よりも大切であることを頭において、本当に5年間その場所で生きていけるか考えてみてほしいと思います。というか気候自体も上で述べた研究室の雰囲気に影響しているような気がします。西海岸の学校はオープンで自由なラボが多いとか。あくまで傾向ですが。

 

まとめ

というわけで、だらだらとつづけてきましたが、最低でも進学先を決定する前にvisiting weekendなどを利用して一度キャンパスを訪れてみるのをお勧めします。研究内容が一番大事なのは言うまでもないですが、研究環境やキャンパスの土地柄、学生の雰囲気など行ってみないと感じ取れないことがたくさんあると思います。特にPhD過程を目指す人は学校のレベルやランキングよりも、指導教官になる可能性のある教授陣を個々の研究者としてじっくり見た方がいいと思います。

 

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