ファンホ・メナ×CSOのHolst、惑星を聴いてきました。CSOの金管で聴く木星は圧巻。新たな発見がいくつもあり今回も大満足です。
Juanjo Mena
今回の指揮者はスペイン人のJuanjo Mena(ファンホ・メナ、1965-、https://en.wikipedia.org/wiki/Juanjo_Mena)。たぶん日本語のWikipediaページもないくらいなのでなかなか日本では知名度は低いのかもしれません。知ってる人いたらコメントください。
現代スペイン人指揮者の中で世界的に有名な指揮者のうちのひとりとしてヨーロッパでは特に人気らしいです。アメリカデビューは2004年のバルチモア交響楽団。現在は英国のBBCフィルハーモニックの首席指揮者(2010-)。
写真で見るより、体が大きいなという印象。指揮台の上では片足で飛び跳ねていたりして(特に天王星のとき)楽しそうに指揮していたのが、スペイン人らしいなとか思ったり。
やっぱり指揮者の人たちは仕草からもいい人オーラというか人望が感じられる。(気がする)
Holstの惑星
今回のプログラムのメインはHolstの惑星。
特殊楽器の多用や女声合唱の使用などが障壁になることも多く、全曲を通しての演奏の機会は必ずしも多いとはいえないようなので今回聞くことができてラッキーでした。
親しみやすさのおかげで20世紀の音楽としては珍しく日常的に聞く機会に恵まれた曲になっています。
Holst自身は土星が気に入っていたともいわれていますが、やはり日本で有名なのは平原綾香がJupiterとして歌った木星でしょう。今回聞きなおして個人的に気に入ったのは火星から金星への切り替え。激しさからなめらかで柔らかいチェロのパートが特に好きでした。
冥王星で少し遊びを入れてからの木星はやはりオケの気合も入っていたように感じました。CSOは特に金管の鳴りがいいと思います。(他と比べたわけではないけど)ですので木星の低音ベースパートやトランペット、トロンボーンのメロディの力強さは圧巻。
最後はコーラスを最上階の客席?に配置した海王星。天から聞こえてくるようなコーラスは神秘的で、いつもと違うホール内の空間を作り上げていました。
CSOとの関係
CSOの芸術監督であったあFrederick Stockがヨーロッパを訪れた際に感銘を受け、持ち帰ったらしいです。これが1920年。意外と最近。これはロンドンでプレミアが行われる2か月前だったというので、さすがの審美眼。
そしてそのシーズンの最後のコンサートでMars, Venus, Jupiterを演奏したとのこと。(プログラムより)こうやってアメリカに早くからHolstの作品が広がったのも日本での人気に関係しているかも?(どうやって日本に入ってきたかは知らないけど)
PROGRAM
Lee III Sukkot Through Orion's Nebula
Barber Two Scenes from Antony and Cleopatra
Holst The Planets
一曲目は現役の作曲家が作った曲でNebulaということで宇宙関連だから演奏されたのでしょうか。演奏後には作曲者本人がステージに上がって拍手をもらっていました。めちゃくちゃ感動するわけではないけど、現代らしい複雑な構成と金管、パーカスのメロディは華やかさがありました。木管にもう少し印象的なパートあったらなと思いましたが、全体的にはまとまっていて聞きやすかったです。という素人の感想。
PERFORMERS
Juanjo Mena conductor
Sally Matthews soprano
Women of the Chicago Symphony Chorus
Duain Wolfe chorus director
From <https://order.cso.org/9944/10006>
写真ギャラリー
最近は学生券でも席が選べるようになったのでLower Balconyにしました。やっぱりUpper Balconyとかよりは音がしっかりとどくし、開放的で聞きやすいです。
チケット間違って2日前の買っていたことに直前で気づいたけどBox Office行ったら5ドルで交換してくれた。受付の人とか空き状況にもよるかもだけど結構言ってみると大丈夫だったりするのでそんな緊急時自体でも対応してみてください。受付のおっちゃんありがとう!
プログラムも冬モード。
帰り道に川によったらめちゃくちゃいい写真が撮れました。日本の友達に見せるとシカゴってこんなに都会なんだ!って言われるけどみんなどんな印象持ってるの!?全米第三位の都市だよ!
まとめ
今回もいい演奏で大満足です。そういえば最初に買ったクラシックのCDがHolstの惑星だったかもしれないなあとか思いましたが、それ以外にCDを買った記憶もそこまでないので真相は不明。